近年、夫と妻の離婚はやや減少していますが、なお高水準です。また、近年の特徴として中高年の離婚数は相対的に増加しています。その現実は、悲しく、そして悲惨なものです。下のグラフは総務省統計局の最近の調査です。
平成26年の離婚件数は22万2107組で前年より9276組減少しています。離婚件数の年次推移をみると、戦後最も少なかった昭和36年以降長期にわたって増加が続いたものの、59年に減少傾向に転じました。しかし、平成3年以降は再び増加が続き、14年には統計の得られていない昭和19年から21年を除き、現在の形式で統計をとり始めた明治32年以降最多となりました。
その後、平成15年以降は減少が続き、21年は7年ぶりに増加しました。平成22年以降は再び減少しているのですが、離婚件数はなお、年間20万件を超えています。
また、同居期間別離婚件数の年次推移をみると、平成3年以降すべての期間で増加傾向にありましたが、14年に5年未満と5年以上10年未満で減少に転じ、その後はすべての期間で減少傾向から横ばいとなっています。しかし、同居期間20年以上を5年階級別にみますと、35年以上の増加の割合が多くなっています。いわゆる、「熟年離婚」の増加ー中高年層の離婚の増加ーと言われています。